総合診療部門　外科センター

センターの特徴・地域における役割

　総合診療部門・外科センターは、外科的疾患の診断および治療を行うセンターです。主な診療科は、消化器外科および整形外科です。外科的治療はもちろんのこと、腹痛や腰痛といった症状に対する迅速な診断も行っており、手術が必要であると診断された場合には、迅速に治療を受けることが可能な診療体制を整えております。外科的治療は、一般的に痛みを伴う辛い治療であるとの認識があると思いますが、当センターでは、身体への負担がなるべく少なくなるような低侵襲手術（腹腔鏡下手術・関節鏡下手術・小切開手術など）を積極的に行っており、手術後の痛みに関しましては、疼痛管理チーム（痛みを和らげることを専門的に診療するチーム：麻酔科医、認定看護師など）と協力して、最小限の痛みですむような治療を実践しています。さらに、手術を受けるうえで大事な栄養管理を栄養管理チーム、術後リハビリを担当するリハビリ科および感染症の管理・治療対策を担う感染管理チームと協力してチーム医療を迅速に行っていることも当センターの特徴と言えます。消化器外科に関してましては、消化器がん治療も積極的に行っており、手術療法のみでなく、必要があれば担当医が変わることなく全身治療（抗がん剤治療など）を他科と連携して行っています。整形外科診療におきましては、手術治療のみでなく、術後のリハビリ治療も迅速に一貫して行っており、再度日常生活が送れるようになるまで安心して入院治療を受けることが出来ます。また、当センターは、近隣医療機関とも積極的に連携して診療を行っており、初診から治療まで限りなく短期間で行えるよう万全な体制を整えておりますので、まずは外来にお越し下さい。

対象疾患あるいは症状など

　消化器外科：良性から悪性消化器領域疾患まで、幅広い診療を行っています。詳細な対象疾患に関しましては、消化器外科の診療紹介ページをご覧下さい。また、外科的治療のみならず、腹痛等の症状に対する原因診断・治療を、消化器内科、放射線科、病理診断科・遺伝子診療科と協力して、チーム医療を実践しています。外科的治療は、主に低侵襲手術（体の負担が少ない腹腔鏡下手術など）を行っており、術後早期に身体が回復するよう心掛けています。
整形外科：主に膝関節疾患および脊椎疾患を主体とした手術治療を行っています。詳細な対象疾患に関しては、整形外科の診療紹介ページをご覧ください。整形外科におきましても、膝関節鏡手術などの低侵襲治療を積極的に行っており、術後早期にリハビリ治療へ移行するチーム医療（整形外科・リハビリ科）を実践しています。また、整形外科領域における痛みの原因診断等も行っており、手術を受けずにリハビリ治療のみを受ける（保存的治療）に関しても積極的に取り組んでいます。

診療の流れや（センターならではの）特徴

　当院は、他院からの紹介状を持参しなくても受診することが可能です。消化器外科では、消化器症状（腹痛・下血・下痢など）の原因診断・治療および、すでに他院で診断されている疾患に対する手術治療などを迅速に行っています。診断に必要な検査等に関しましては、消化器内科・放射線科・病理診断科・遺伝子診療科と協力してチーム医療を実践しています。整形外科におきましても、関節痛や腰痛などの原因診断および、すでに他院で診断されている整形外科領域疾患に対する治療を一貫して行っています。このように、すでに診断されている疾患に対する手術療法のみならず、症状の原因診断から治療まで、同一診療科で迅速かつ円滑な診療を受けることが可能なセンターを実践しています。また、手術を受ける場合には、なるべく痛みの少ない手術（腹腔鏡手術・関節鏡手術など）を行い、必要に応じて、疼痛管理チーム・栄養管理チーム・リハビリチーム・感染対策チームと協力して安全・安心なチーム医療を実現しています。このように、外科センターは、単に手術を行うだけの診療のみならず、手術に関連した『原因診断』・『術後の痛み管理』・『栄養状態の管理』・『術後リハビリ治療』・『感染症治療対策』などを考慮した、【包括的手術治療】を実践しています。

医師の紹介

川本　潤　かわもと　じゅん
（総合診療部門　外科センター　センター長、消化器外科　科長）

堀江　雅史　ほりえ　まさふみ　（整形外科　科長）

髙木　諭隆　たかぎ　ゆたか　（消化器外科　医員）

平井　高志　ひらい　たかし　（整形外科　非常勤医員）

• 日本整形外科学会認定脊椎脊髄病医
• 日本整形外科学会専門医
• 日本脊椎脊髄病学会指導医

中村　智祐　なかむら　ともまさ　（整形外科　非常勤医員）

• 日本整形外科学会専門医
• 日本整形外科学会スポーツ認定医
• 日本整形外科学会リウマチ認定医

松原　正明　まつばら　まさあき　（整形外科　非常勤医員）

• 日本整形外科学会専門医
• 日本人工関節学会認定医

新田　智久　にった　ともひさ　（整形外科　非常勤医員）

船内　雄生　ふなうち　ゆうき　（整形外科　非常勤医員）

診療体制、アクセス方法

　消化器外科：消化器良性・悪性疾患全般の治療を行っています。まずは、外来へお越し頂き、可能な限り必要な検査等を初診から2週間程度で行い、速やかに治療方針を計画します。緊急で手術等を受けられる場合には、最短期間での検査・治療を予定します。診療体制に関しましては、当院ホームページ内の外来担当医表をご覧いただくか、外来予約センターへご連絡下さい。また、腹痛など、緊急で受診をご希望される場合には、可能な限り予約外診療を行っておりますので、まずは当日に外来予約センターへご連絡下さい。また、迅速な診断・治療を心掛けておりますので、すでに検査等を他院で受けられた方は、初診時に結果を持参して頂けると円滑な診療が可能です。
整形外科：整形外科領域疾患に対する保存的（リハビリ治療など）治療および手術治療を行っています。その他、専門外来も併設しておりますので、詳細に関しましては、当院ホームページ内の外来担当医表をご覧頂くか、外来予約センターへご連絡下さい。

その他

　当センターは、手術後に様々なサポートが受けれられるよう体制を整えています。手術後、十分なリハビリ治療などを受けられたい場合には、術後に急性期病棟から院内にある地域包括ケア病棟へ転棟して頂き、安心して社会復帰が可能な病棟診療体制をとっています。また、他の病院へ転院して継続治療をご希望される方、さまざまな社会福祉サービスを受けられたい方や介護施設・サービス付き高齢者向け住宅等への入所をご希望される方は、院内に設置されている患者サポート室（退院支援・患者福祉相談）が全面的にサポートする体制を整えておりますので、安心してご相談下さい。